ふるさと納税のお礼品は、気の向くままに料理しても最高級の味だった。
日本酒を少なくとも2合以上はいただいた。そこに酒があったからだ。
「好きなだけ、どうぞ」と言われて飲まないなんて、酒飲みの名が廃る。
この日招かれたのは、ふるさと納税のお礼品を使った食事会。次から次に繰り出される絶品料理には酒がよくあい、喉をスルスル流れていった。
別の記事で、料理の美味しさを「走馬灯に出てくる」と表現しているけれど、大げさではない。
ふるさと納税の刺客、腕利き料理人の3人
料理を作るのは料理の腕に定評があるこの3人。「お礼品大試食会!」とのふれこみだったけれど、実のところは、招待客をふるさと納税の幸福に沈めるための会だった。
料理の腕には自信があり、「いろんな人に料理を振る舞うの好きだし、とにかくめっちゃ美味しいの作るから!!」と満面の笑みで意気込みを語ってくれた。テーマをしっかりと設定したカイユーヤさんに対して、5歳さんはあえてノープランで臨むという。
今回は5歳さんの作ってくれた料理2品をご紹介する。
スモークが薫る「タコとサーモンのカルパッチョ」
「タコとサーモンのカルパッチョ」は、スモークしたタコとサーモンにスライスオニオンを加え、オリーブオイルとすだちで和えたシンプルな一皿。爽やかなすだちとスモークが薫り、コリコリのタコとねっとりしたサーモンの旨みが広がる。
■ 使ったふるさと納税のお礼品
・北海道紋別市「5種の魚介のスモークセット(無添加)」
作り方
- 玉ねぎを薄切りにして水に5分さらして水を切る。
- 玉ねぎにオリーブオイルをかけてヒタヒタにする。レモンは味見をしながら適量かける。塩をひとつまみいれて、ブラックペッパーを振りかける。
- タコとサーモンを混ぜて出来上がり。マジで適当に作っても美味しい。
*ポイント
オリーブオイルは思っている3倍の量を入れる。気持ちはもこみち。
骨までしゃぶり尽くしたい「まるみ豚のスペアリブのロースト」
「まるみ豚のスペアリブのロースト」は、5歳さんのオリジナルソースに漬け込んだまるみ豚のスペアリブをこんがりと焼き上げた。香ばしいソースの匂いで食べる前からノックダウン寸前。ガブリと頬張ると肉汁と甘じょっぱいソースが口に責め入ってくる。この時、上質な脂によって脳内が確変状態になり、水を飲んでも美味しいという心境だった。
オリジナルソースの材料は、ザラメ糖やオイスターソース、すき焼きの割り下など。意外な組み合わせなのだが、気がついたら無心で骨をしゃぶっているくらいイケるのだ。
■ 使ったふるさと納税のお礼品
・宮崎県川南町「『まるみ豚』スペシャル」
作り方
- スペアリブをすき焼きのタレにつける。チューブの生姜も少しいれる。30分放置。
- オーブンを250°にして20分焼く。
「フィーリングで作ったけれど予想以上の出来だった」と語る5歳さん。ふるさと納税のお礼品のポテンシャルがあってこそ、最高級の料理が次々と生まれたともいえそうだ。