ふるさと納税の忘れられない話

ふるさと納税の忘れられない話

実家が全焼したサノ 実家が全焼したサノ

僕は、これまでに5回ほど「ふるさと納税」をおこなったことがあります。5回もしているのに、1度も税金が戻ってきたことがありません。1度も、です。

「ふるさと納税」は「納税」と名前がついていますが、応援したい自治体(都道府県・市区町村)に「寄付」ができるしくみです。寄付をすると、自治体から様々な返礼品が届きます。

僕は過去に、霜降りステーキやいくらなど、高級食材をいただきました。また、寄付したお金のほとんどは税金の控除という形で戻ってくるため、実質2,000円で数万円分の買い物ができる嬉しい制度です。ふるさと納税で税金を控除してもらうには、寄付したことを証明するために「ワンストップ特例制度」を活用するか、「確定申告」をおこなう必要があります。詳しい仕組みについては省略しますが、とにかく証明することが必要です。しかし僕は毎回、確定申告の際に「寄付金受領証明書(領収書)」を無くしてしまうため、節税のためにふるさと納税をおこなうつもりが、結果的に毎年多額の税金と寄付を納めています。

次こそは絶対に忘れずに節税するぞという気持ちで、今年もふるさと納税に挑戦しました。今年は、ジンギスカンに決めました。

幻の国産羊肉1kgで、お値段はなんと44,000円。お肉の種類は「ラム(生後1年未満)」と「マトン(生後2年以上)」の間の、フォゲット(生後1年~2年)」という種類で、とても貴重なものだそうです。「フォゲット」が「Forget(忘れる)」と似ていることだけが気がかりでしたが、今年こそは絶対にふるさと納税します。

お肉は注文後、1ヶ月程度経ってから届きました。美味しいことが確約されているビジュアルです。

しかし、1kgものお肉を1人で食べきることはできないので、ジンギスカンパーティを開くことに。

Twitterで募集した結果、当日は20名程度の方が参加してくださりました。

多くの方に参加していただきとてもありがたかったのですが、僕が当日に用意できたのは「場所」と「ジンギスカン」だけです。そのため、黙々とジンギスカンだけを食べる殺伐とした会を想定していました。

しかし、実際には参加者のみなさんが色々な飲食物を持ち寄ってくださり、お酒もお肉もお菓子もたくさん集まってとても豪華な会となりました。

何かを欲しがるときよりも、何かを与えたいとき、何かを共有したいときの方が、結果的により多くのものが手に入るということを改めて実感した時間です。

しかし僕は痛恨のミスを犯してしまいました。みんなが美味しそうにジンギスカンを食べる姿をニヤニヤと見ているうちに、あっという間にジンギスカンがなくなってしまったのです。

僕は一切れもお肉を食べることができませんでした。一体、何をしているのだろうと情けなくなりました。

ただ、食べた人たちの顔はみんな幸せそうで、美味しいことだけは確かです。

毎年のふるさと納税で、税金還付の申請を忘れ、ついに今年は返礼品を食べることすら忘れてしまいましたが、僕は決して葛尾村産のフォゲット肉のことを忘れません。

来年また再挑戦してみようと思います。

実家が全焼したサノ
作者プロフィール
実家が全焼したサノ
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実家が全焼したことのある新橋のサラリーマン。毎日、Twitterで切なかった出来事を投稿している。大学院で経営学を学んだが、経営していたBARは潰れた。親が始めたカフェの食べログの評価は2.9。

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