ふるさと納税のメリットとは?おすすめのふるさと納税5選を紹介!
ふるさと納税はメリットがたくさんあるのをご存じですか?ふるさと納税の魅力は、多くの人に知られているお礼品だけではありません。この記事では、ふるさと納税のメリットを余すことなくご紹介します。
ふるさと納税初心者の人も毎年利用しているという人も、あらためてふるさと納税のやり方や税金の控除についてしっかりと頭に入れておきましょう。後半ではおすすめの自治体を5つにしぼってご紹介しているので、迷ったときの参考にしてみてください。
ふるさと納税のやり方
初めてふるさと納税を利用する方は、「何から手を付けていいのかわからない」と悩んでしまうことでしょう。こちらではふるさと納税を行なうためのやり方を紹介します。
寄附金の控除上限額を算出する
ふるさと納税をする前に、寄附金の控除上限額を確認しておくことが必要です。控除上限額を超えた額を寄附することは可能ですが、超えた金額については控除の対象外となります。住民税や所得税の控除を受けたい場合は、控除上限額内でふるさと納税を行ないましょう。
おもに家族構成や収入によって異なるので、以下の表で確認してください。
なお、「ふるさとパレット」では年収や家族構成に答えるだけで寄附上限額の目安がわかるシミュレーションページを用意しています。目安額で良い場合は、こちらもご活用ください。
ふるさとパレット:寄附上限額シミュレーション(2020年版)
寄附する自治体を選び申し込み
ふるさと納税で寄附する自治体を選ぶ方法は、応援したい自治体から選ぶ方法やお礼品から選ぶ方法があります。人によっては、寄附金に対する還元率から選ぶ人もいます。還元率とは、お礼品の金額が寄附額に対してどの程度の割合かを示す値です。
例えば、寄附金額1万円で販売価格が2,800円のものを受け取る場合、
販売金額2,800円÷寄附金額10,000円=28%
となり、還元率は28%となります。還元率が高いほうがよりお得であるともいえるので、指標にしてもいいかもしれません。
申し込み方法は自治体ごとに異なりますが、電話やメール、FAX、郵送などのなかから選択することができます。
その他に、ふるさと納税ポータルサイトを利用するのもおすすめです。自治体名やお礼品から簡単に探すことができ、会員登録をすればサイトのポイントを貯めることができる納税サイトもあります。
寄附金受領証明書とお礼品を受け取る
寄附の申し込みが完了すると、後日「寄附金受領証明書」が送られてきます。これは、寄附をしたことを証明する大切な書類です。確定申告をする人は必要になるので、なくさないようにしましょう。
お礼品が届くタイミングは、自治体やお礼品の内容によってさまざまです。ふるさと納税ポータルサイトのお礼品の説明欄に、配送の目安などが記載されているので、確認しておくとよいでしょう。
控除申告を行なう
税金の控除を受けるには、確定申告または、ふるさと納税ワンストップ特例制度を申請するかの、どちらかを行なう必要があります。
確定申告の必要のない人で、寄附先が年間で5自治体以内なら、ふるさと納税ワンストップ特例制度の利用が可能です。ただし、元から確定申告が必要な人はワンストップ特例制度の手続きをしても、税金は控除されないので気を付けてください。
ふるさと納税をする4つのメリット
ふるさと納税を行なうと、さまざまなメリットがもたらされます。主なメリットは以下の4つになるので、1つずつ確認していきましょう。
メリット1: 社会貢献につながる
ふるさと納税で寄附した金額は、復興支援や地域のために役立てられます。自分にゆかりのある地域を応援したり、甚大な災害を受けた地域に復興支援をしたりと、どのような理由でもどのような地域にでも寄附できるのが、ふるさと納税の魅力です。
また、寄附金の使い道を指定できる自治体もあり、自治体の取り組みに積極的に参加することも可能です。支援したいと思ったタイミングで自分の好きな金額を寄附できる自由度の高さも、ふるさと納税のメリットです。
ただし、一部の自治体では、ふるさと納税の最低金額が定められているので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
メリット2: 税金が控除される
ふるさと納税は寄附した金額から、2,000円を自己負担し、残りの金額がその年の所得税や翌年の住民税から控除される仕組みです。翌年の税金を先払いするようなイメージを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
その年の住民税が減額されたり、節税になったりするわけではありませんが、所得税と住民税が控除されることは、大きなメリットといえます。ただし、ふるさと納税をしたときは、一時的に出費が増える点には注意が必要です。
メリット3: ポイントを貯められる
ふるさと納税の支払いにはクレジットカードが使えます。自治体によってクレジットカード決済を受け付けていない場合もありますが、そんなときは、ふるさと納税ポータルサイトをチェックしてみましょう。
サイトを経由するとクレジットカードを使えることがあります。クレジットカードを使うとポイントを貯めることができるので、普段からポイントを貯めているクレジットカードユーザーにはうれしいメリットです。
メリット4: さまざまなお礼品がもらえる
ふるさと納税をすると寄附した自治体から、新鮮な魚介類やこだわりの野菜、ブランド肉などの食料品や伝統工芸品など、その土地の名産品をもらうことができます。最近は、旅行や農業体験など、体験型のお礼品も人気です。食材が定期的に自宅に届く定期便などもあり、自治体によってバラエティ豊かなお礼品が用意されています。
ふるさと納税のお礼品をお中元やお歳暮として贈ることもできるなど、さまざまな利用法が可能です。
住民税や所得税が控除される仕組み
ふるさと納税を行なった場合、住民税や所得税の控除を受けることができます。どのような仕組みで控除されるのかを確認してみましょう。
住民税が控除される仕組み
確定申告をする場合は、寄附した合計金額から2,000円を引いた控除額のうち、住民税分が翌年の住民税から減額されます。ワンストップ特例制度を利用する場合は、すべての控除額が翌年の住民税から控除される仕組みです。
住民税の控除額を計算する式は、以下の2つです。
a.住民税からの控除(基本分)=(ふるさと納税額-2,000円)×10%
b.住民税からの控除(特例分)=(ふるさと納税額-2,000円)×(100%-10%(基本分)-所得税の税率)
※b式の所得税の税率は、住民税の課税所得金額から人的控除差調整額を差し引いた金額で求めたものです。上の2式で得られた金額を合わせた額が、住民税の控除額となります。
例えば、年収600万円で配偶者と16歳以上19歳未満の子ども1人を扶養している人が、控除上限額6万円の寄附をした場合を見てみましょう。
a式より5,800円、b式より約46,200円という値がでるので、控除される住民税は約52,000円となります。
所得税が控除される仕組み
所得税は確定申告をした場合のみ控除される税金です。寄附した合計金額から2,000円を引いた控除額のうち、所得税分はその年の所得税から還付されます。
所得税からの控除(還付)=(ふるさと納税額-2,000円)×所得税の税率
住民税の場合と同じ例で、具体的に所得税の控除額について計算してみると、所得税は約6,000円の還付を受けられることがわかります。
おすすめのふるさと納税5選
最後におすすめのふるさと納税先を5つ紹介します。
北海道紋別市
流氷で有名な北海道紋別市では、ふるさと納税をオホーツク海の環境に関する事業や環境保全活動などに役立てています。豊かな海の恵みはお礼品としても人気で、毛ガニ・ズワイガニ・タラバガニの3大ガニやオホーツク産のホタテ、エゾバフンウニなど、新鮮な魚介類が豊富です。
岩手県矢巾町
自然と歴史が感じられる岩手県矢巾町は、ふるさと納税を子どもや高齢者に関する事業や環境保全、防災に役立てています。矢巾町で人気のお礼品、前沢牛などのブランド牛・黒毛和牛は、極上の肉質で赤みと脂のバランスが絶妙です。
愛知県碧南市
商業・農業・漁業など産業が盛んな愛知県碧南市は、ふるさと納税を企業誘致や観光事業、結婚や子育てをしやすい環境づくりなどに活用しています。米の人気が高いですが、老舗日本料理店が手がけるうなぎの炭火焼や、地元産の宝石のような輝きのトマトなどもおすすめです。
福岡県新宮町
国特別天然記念物に指定されているクスノキ原生林を持つ福岡県新宮町では、子育て支援や教育、福祉、環境などの事業にふるさと納税を使用しています。果物や肉、もつ鍋セットなどおいしいお礼品が目白押し。なかでも人気は“苺の王様”とも呼ばれるあまおうです。
鹿児島県枕崎市
かつおが有名な国内有数の港町、鹿児島県枕崎市へのふるさと納税は、自然環境保全や都市基盤整備など快適な環境づくりに役立てられます。最高ランクの黒毛和牛や自分で削るかつおぶしなど、ユニークなお礼品がそろっています。焼酎や黒豚といった特産品もおすすめです。
まとめ
「面倒な手続きが必要なのでは?」と思われがちなふるさと納税ですが、実はそれほど大変な手続きは必要ありません。手続きの手間よりも、ふるさと納税のメリットを感じて、毎年行なっている人もたくさんいます。どこに一番のメリットを感じるかは人それぞれです。生まれ故郷に恩返しのつもりでふるさと納税しているという人や、欲しいお礼品を提供している自治体にふるさと納税するという人もいます。まずは実際にやってみて、そのメリットを感じてみてください。
また、どのふるさと納税を行なうか悩んでいる方は、お礼品から選んでみてはいかがでしょうか?「ふるさとパレット」ではお礼品の年間ランキングを掲載しており、人気のお礼品が一目でわかります。どのふるさと納税を選んだらいいか迷っている方は、ふるさとパレットの「迷ったらコレ! 年間人気ランキング」をご覧ください。