版画家で画家の山本鼎(かなえ)が起こした農民美術運動
素朴で可愛らしく、手仕事ならではの温かみがある木彫りの民芸品「こっぱ人形」。約100年前、大正時代に版画家で画家の山本鼎(かなえ)が起こした「農民美術運動」がその発祥で、県はロシアや北欧での滞在中に出会った農民の特産物からヒントを得て「日本でも、農民も創造的な表現活動をすべきだ」と提唱しました。農閑期を利用した農民の副業として生まれたこっぱ人形をはじめとする農民美術は、上田を中心に全国に広がり、現在では上田の伝統工芸品として地域に定着し、その愛らしい姿を上田市内の喫茶店や旅館などで見ることができます。